令和7年10月21日(火)に、弘道シンポジウム2025を日本弘道会講堂で開催しました。テーマ「AIと人間―AI時代の課題を考える―」です。
弘道シンポジウム2025 AIと人間―AI時代の課題を考える―
主催 公益社団法人日本弘道会
後援 文部科学省 日本道徳教育学会
会場には、日本弘道会の役員・会員等のほか、一般からの参加者を含め、約60人が参集しました。
プログラムは、次のとおりです。(13:30~16:00)
主催者代表挨拶
シンポジウム AIと人間―AI時代の課題を考える―
パネリスト 大野正英 麗澤大学教授
貝塚茂樹 武蔵野大学教授 本会参与
竹之内禎 東海大学准教授
コーディネーター 土田健次郎 早稲田大学名誉教授 本会会長
提言
パネルディスカッション
総括
日本弘道会の土田健次郎会長は、主催者代表挨拶として、AI(人工知能)が著しく進歩し、人々の日常に食い込んできている現状から、私達はこれにどう対処するべきか考えてみたいと、趣旨を述べました。
次に、本シンポジウムのテーマに関し、3名のパネリストから提言をいただきました。
大野正英先生は、AIが投げかける人間の本質への問いとして、人間の労働の2極化、意思決定における人間のAIへの依存、永遠の生命を持つAIと有限の生命の人間、などを論じられました。
貝塚茂樹先生は、教育の場におけるAI時代の課題に関して、人と人の「つながり」の大切さ、人間の教師がやるべきこととAIに任せられることを区別する必要、などを論じられました。
竹之内禎先生は、「生きる意味」を考える情報学として、すでに生活の中に入り込んでいるAI、AI楽観論・悲観論それぞれの問題、両者の<中道>と「生きる意味」などを論じられました。
次に、コーディネーターの土田先生が進行役となり、会場からの質問にパネリストが答える形で、教育現場におけるAIの課題、中高年者のAIとの共存、などの話題に議論が行われました。
なお、地方の支会会員からの要望を受け、今回から、シンポジウムの様子を会員にライブ配信する取組み(ユーチューブの限定公開の方法による)が行われました。
また、シンポジウムの記録は「弘道」令和7年11~12月号に掲載する予定です。