令和7年8月4日(月)、日本弘道会平川支会の担当で、「弘道フォーラム2025」を千葉県袖ケ浦市で開催しました。テーマは「新しい生活様式での生き方~様々な変化を通して学んだ、多様性の中での新しい道徳の在り方~」です。会場となった千葉県袖ケ浦市横田、袖ヶ浦市平川交流センター(旧平川公民館)には、日本弘道会の役員・会員等のほか、一般からの参加者を含め、40人余が参集しました。来賓として粕谷智浩・袖ヶ浦市長のご臨席をいただきました。
開会式で、土田健次郎日本弘道会会長が、本会の150年の歴史と、社会の変化に応じた道徳を追究する使命に言及しました。
伊藤鉄夫平川支会長(小倉副支会長が代理)が、支会としてフォーラム開催に向け検討を重ね、コロナ禍等を経験した学校や社会で多様性を踏まえた道徳のあり方を探るため、3人の発表者にお願いしたと経緯の説明を述べました。
本行事に後援をいただいた袖ケ浦市の粕谷智浩市長様から、道徳を中心に心豊かな子どもを育てるため、学校・地域・家庭の連携の下、読書教育、がうらっ子の心得、子育て3か条、自然体験学習などの教育施策に取り組んでいるとのご挨拶をいただきした。
次に、3人の発表者から、学校教育や社会生活における状況変化に対応した道徳の在り方に関して、次のとおり発表がありました。
〇平岡小学校長・清水和也先生 小学校の教育目標、目指す子ども像と、特に学びに向かう力を培う指導として実践していることについて。
〇根形中学校長・粕谷久恵先生 中学校の教育目標、コロナ後の学校課題と、特に生徒の関わり合いの機会を増やす取組として行っていることについて。
〇平川支会副支会長・小倉正敬先生 「新しい生活様式の中での棲み分け」というテーマで、具体的にいじめ問題・組織マネジメント・近隣トラブル・やっかみという各場面での問題解決策について。
休憩の後、質疑応答と、助言者の押谷由夫先生からの指導助言がありました。押谷先生は、3人の発表のそれぞれから学びを得た点について言及した後、今後の道徳教育の在り方に関し、①人間としての生き方、②コロナ禍から学んだこと、③実践的知性・感性と自己形成力、社会形成力、④思考軸の視点移動、⑤「四方よし」の生き方、について提案しました。
最後に、次回、弘道フォーラムの開催担当となる岩手支会から挨拶がありました。
なお、フォーラムの記録は「弘道」令和7年9~10月号に掲載する予定です。