西村茂樹は、幕末に佐倉藩士として藩主堀田正睦の側近となって藩政に参画して活躍、藩政改革などに貢献しました。明治初期、福沢諭吉等とともに明六社を興し、開明的な啓蒙活動を行うとともに、文部省編集局長として教科書の編集を担当するなど、爾来一貫して社会道徳の振興・普及、道徳教育の推進に中心的な役割を果たしました。
明治20年『日本道徳論』を公にして、西欧の模倣と追随に終始する政治や社会の在り方に警鐘を鳴らし国民道徳の確立を訴え続け、官職を辞した晩年には、執筆活動をしながら、全国を行脚して社会道徳の高揚に一身を捧げた思想家であり、生涯教育の先駆者です。
近年、西村の著作『日本道徳論』、『国民訓』などの著作が、ドイツの学者により、ドイツ語として発刊、広く外国においても紹介され、注目されています。



